定規を使うとは!
「絵を描くのに定規を使うとは何事か!!」という方もいるかも知れません。「定規で引いた線は死んだ線」と良くいわれるしね。
まあ、慣れれば定規を使わずにわりと真っ直ぐ描けますけどね。それはともかく、スケッチの時に、水平線や垂直線が苦手という方もいらっしゃるでしょう。
そんなとき便利なのがT定規。
T定規ってナニ?
T定規を知らない方もいるかな。僕らの年代では、技術家庭科の授業で「製図」をやらされたので、男性の皆さんにはおなじみだと思います。今はパソコンで「製図」しますけどね。
上の画像が今回作ったT定規です。長い定規のはしに、直角に短い定規がついているものです。
短いほうをパネルやスケッチブックのはしに沿わせて、水平線や垂直線を引く道具です。
T定規(ウィキペディアより) |
T定規を作る
スケッチの時も、T定規でアタリをとれば便利だなぁと思っていました。
けれど、手頃な大きさのモノがなくて、しかも値段が高い。そこで、100円ショップの定規2本とゼリー状の瞬間接着剤で作ってみました。
用意するモノ
●100円ショップで買ったアクリル定規(20cmと30cm)
●なるべく大きな三角定規
●三角定規の下に敷く薄いモノ
写真では薄い三角定規を使っていますが、ある程度の厚みがあれば紙でも下敷きみたいなモノでもかまいません。ただし、定規より薄くないとダメです。
●ゼリー状の瞬間接着剤
作り方
短い定規をタテに、長い定規をヨコに、直角に組み合わせます。三角定規を当ててできるだけ正確に。
このとき、三角定規の厚みが足りないと、ヨコに組み合わせたい定規の下に入ってしまうので、少し厚みのある紙か下敷き何かを敷いておきます。写真では薄い三角定規を下にひいています。
もう一つの三角定規をタテの定規にピタリと沿わせて、さらに長い定規を三角定規のヨコの辺にピタリと沿わせます。
三角定規がなければ、小さな水張り用パネルでも代用できます。その場合は下敷きは不要。
瞬間接着剤で接着します。
接着剤は固まるまで少し余裕のあるゼリー状の接着剤を使いました。
2本の定規が重なる部分に接着剤を塗って、直角になるように慎重に組み合わせます。固まるまで少し余裕があるので、焦らずに三角定規にピタリと沿わせます。
そのまま数秒おいたら出来上がり。
使い方
水平線を引いているところ
垂直線を引いています。
ヨコの定規が実質27cm位なので、F4の端まで届きませんが、両側から引けば海の水平線でも大丈夫。
多用すると堅苦しく味の無い絵になるので注意が必要です。でも、筆で描くときのアタリ線を引くだけにして、筆で描くときに使わなければ、味のある絵になります。
制作動画をYoutubeにアップしたのでどうぞご覧下さい。
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おまけ
水彩画「黄昏海岸」(検見川浜 / 千葉)
The Twilight beach (Chiba city / Japan)
Size : 22x31cm
Paper : White Ibis watercolor paper(Holbein art material)
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