ラフスケッチを描くとか描かないとか
水彩画を描くとき、鉛筆でカンタンなスケッチを描きます。まあ、外で描いたスケッチを元に本画を描くときなんかはラフスケッチを描かないときもありますが、絵の構想を練ってから絵を描くときは必ず描きます。たとえば、町なかの風景を描くときに、「ここに歩いている人がいるといい」とか、「車が邪魔」だとか、本番を想定しつつカンタンにスケッチします。
手順としては
「サムネイル」(小さなアイデアスケッチ)↓↓
「ラフスケッチ」(鉛筆でカンタンなスケッチ)
↓↓
「エスキース」(本番より小さい水彩画)
↓↓
「本画」
という風になるけれど、いつも全部やっている訳ではありません。水彩画ではぶっつけ本番という人も多いでしょう。逆にエスキース描いてみて、気に入らなければ「本番」は無しっ!……ってこともあります。
サムネイル
サムネイル(サムネール)は小さなスケッチのこと。アイデアをメモしたりする様なスケッチです。水彩では構図を考えたりするのに使います。サムネイルとは親指(Thumb)の爪(Nail)、親指の爪くらいの小さなスケッチという意味です。今年いった沖縄の一コマから描いたサムネール
ラフスケッチ
文字通りラフなスケッチ。サムネイルを元により具体的に、しかし大雑把に描いていきます。(外で描く「スケッチ」とは無関係)今回は沖縄のビーチに転がっていた「浮き球三兄弟」をモチーフにして一枚描こうと思います。
ラフスケッチ「浮き球」
月光荘スケッチブック特厚 F2 鉛筆
月光荘スケッチブック特厚 F2 鉛筆
エスキース
本番を想定して、それより小さな絵を描いてみる。いわば予行演習ですね。水彩画ではあまり描く人はいないかな。大きな絵を描くときはたまに描きます。
渋谷道玄坂を描いたときの本画(P20号くらい)とエスキース(P4号くらい)
本画
本番を描く。作品。
で、今回は……
浮き球三兄弟のサムネイルとラフスケッチを描きました。これだけじゃどんな作品になるか分かりにくいと思うけれど、描いてからのお楽しみということで。
ラフスケッチを描くときに使っている、月光荘のスケッチブック特厚と鉛筆。鉛筆は軸が太くて描きやすい。濃さは前代未聞の「8B」!! です。どちらもホルンのマークがついていて、水彩を描く人にとっては使ってみたいアイテムじゃないですか。何しろ、いわさきちひろさん愛用のスケッチブックでしたからね。
月光荘は銀座にある小さな画材店です。オリジナルの画材が充実。銀座へお越しの際は覗いてみると面白いと思いますよ。ではまた。
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