出品作品2 「黄昏(水門)」
黄昏(水門)掲載誌 |
黄昏時の明るさ
黄昏時と言いましたが、絵にした時刻ではまだ日が沈んでいません。ホントの黄昏時は暗すぎるので、太陽が沈む前ですけれど題は「黄昏」にしました。で、黄昏時の明るさはというと、ホントの黄昏時は350ルクスくらいだそうです。この絵はそれよりも40分ほど前なので、2,000ルクスくらいです。昼間の80,000ルクスに比べればおよそ40分の1ですが、解説①で説明したとおり、目の虹彩が開き、網膜の感度が上がり、脳がいい具合に画像処理してくれるので、そこまでの差は感じません。でも暗いことは確かです。
黄昏時の明暗の圧縮
こちらも昼間の風景と同様、階調を圧縮して整理してみました。カラー画像を白黒に変換 |
濃度20〜80% 6階調 |
水彩画「黄昏」に近い明暗
実際に描いた絵に近い階調 |
階調の圧縮を模擬的にあらわしたグラフです。昼間の風景とは反対に、明るいほうをより多く圧縮して、暗いほうの階調を多くしています。こんなふうにして、薄暗い中のディティールを描き出しています。
水彩画「黄昏(水門)」 Twilight(Water gate)
Size:31x22cm Paper:Saunders Waterford Cold press 300g
実際に描いているときは、明暗の圧縮をそれほど意識した訳じゃなく、自然とそうなったんですが、でも理屈を知っていればより理解が深まるでしょ。
なお、紙の上の明暗差は昼間の景色を描いた水彩画「11:00.A.M」とほぼ同じです。
長々とお付き合いありがとうございました。それではまた。
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