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「光と影」解説② JWS Book No.4_2

2020年5月11日月曜日

水彩テクニック 水彩の本

t f B! P L

出品作品2 「黄昏(水門)」

透明水彩レシピ4 黄昏(水門)
黄昏(水門)掲載誌
 もう一点の掲載作品は、光が弱くなった黄昏時の絵にしました。光量の多い昼間の景色とどう違うのか、見ていきましょう。

黄昏時の明るさ

黄昏時と言いましたが、絵にした時刻ではまだ日が沈んでいません。ホントの黄昏時は暗すぎるので、太陽が沈む前ですけれど題は「黄昏」にしました。
で、黄昏時の明るさはというと、ホントの黄昏時は350ルクスくらいだそうです。この絵はそれよりも40分ほど前なので、2,000ルクスくらいです。昼間の80,000ルクスに比べればおよそ40分の1ですが、解説①で説明したとおり、目の虹彩が開き、網膜の感度が上がり、脳がいい具合に画像処理してくれるので、そこまでの差は感じません。でも暗いことは確かです。

黄昏時の明暗の圧縮

こちらも昼間の風景と同様、階調を圧縮して整理してみました。

水門 白黒
カラー画像を白黒に変換
撮影した写真をそのまま白黒にした画像です。濃度は0〜100%、階調は256階調。

黄昏時の水門。階調を少なくした画像。
濃度20〜80% 6階調
模式的に明暗差を圧縮して、階調も6階調にした画像。シャドウはほぼつぶれてしまいました。画像のまわりの枠は、明るい枠が濃度20%、暗い枠は濃度100%です。

水彩画「黄昏」に近い明暗


水門の画像。描いた絵の明暗に近い階調に調整。
実際に描いた絵に近い階調
 描いた絵に階調を近づけた画像。濃度も階調の数も同じです。どうしたかというと、明るい所は階調を飛ばして、暗いほうの階調が多くなるように調整しました。描いた絵の階調に似ていると思います。

黄昏の階調を圧縮したグラフ(模式図)
階調の圧縮を模擬的にあらわしたグラフです。昼間の風景とは反対に、明るいほうをより多く圧縮して、暗いほうの階調を多くしています。こんなふうにして、薄暗い中のディティールを描き出しています。

水彩画「黄昏(水門)」
水彩画「黄昏(水門)」 Twilight(Water gate)
Size:31x22cm Paper:Saunders Waterford Cold press 300g

実際に描いているときは、明暗の圧縮をそれほど意識した訳じゃなく、自然とそうなったんですが、でも理屈を知っていればより理解が深まるでしょ。
なお、紙の上の明暗差は昼間の景色を描いた水彩画「11:00.A.M」とほぼ同じです。

長々とお付き合いありがとうございました。それではまた。




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