台南の名所、赤崁樓(せきかんろう / チィカンロウ)の一コマを水彩にしました。
赤崁樓はオランダ統治時代に建設された砦だったようですが、今では台湾政府によって国定古跡に指定されていて、有名な観光スポットとなっています。(詳しくはウィキペディアを参照)
すぐ近くにドライフルーツで有名な「玉井の門」があります。ちなみに、玉井は台南の山側で、マンゴーの一大生産地です。台湾産のマンゴーは生でもドライフルーツでも絶品。ぜひ一度お試し下さい。ただし、マンゴーは7月頃が最盛期と聞いていますので、一番暑い時期に訪れないといけませんが……。
建物自体は描かずに、庭の片隅にあった休憩所を水彩画にすることにしました。人がいなければ雰囲気はなかなかよいですよ。鉛筆で下書きをしてマスキングインクで白くしたいところをマスクしたあと、最初のウォッシュを塗りました。パラソル、石のベンチ以外は水でぬらしてウェットインウェットで描きます。塀の外は重要ではないので、このあとは余り手を加えずにおこうかな。そのつもりで、しっかりと色を乗せておきました。石畳の地面は紫や赤、オレンジをにじませたあと、水を垂らしてバックランを作りました。塀は台湾らしく思い切って赤くし、右側は影の中に沈んでいるのでこちらも思いきって暗くしてあります。
(2へ続く)