そんな夕景を水彩画にしてみました。場所は幕張と検見川の境を流れる花見川の河口付近です。富士山とスカイツリーが離れていて、同じ画面に入らないのがちょっと残念。でもスカイツリーのすぐ右に秩父山系の武甲山を見ることができました。
夕景を絵にするときに欠かせないのが空のグラデーション。上方はまだ青空の色が残っていて、地平線付近が茜色に染まっている様子をうまく描くのは難しいですね。ウェットインウェットで青空の色から塗って、途中で色を変えて茜色を塗ると、色を変えたところがうまくなじまず、なかなか滑らかなグラデーションになりません。(作例)
そこで、今回は2色を別々に塗ることにしました。
空全体に水を塗り、上から空色を塗っていきます。筆に絵の具を取ったら、途中で継がないで右左に何度も筆を走らせながら、ほんの少しずつ下へ下がっていきます。だんだん絵の具が薄くなって、空の途中で見えなくなるくらい薄くなるのが理想です。
青空が完全にかわいたら、もう一度空全体に水を塗り(こんどは水平線のちょっとしたまで水を塗りました。)、絵を逆さまにして水平線から茜色を塗ります。空色と同様に何度も左右に筆を走らせながら下がっていき、空の中程で色が見えなくなるくらい薄くなれば大成功。もし薄くならなければ、画面の下までそのままどんどん塗ってかまいません。
2色を別々に塗れば、途中で色を変えるよりはるかに自然なグラデーションにすることができます。スケッチには向きませんが、家で夕景を描くときは試してみて下さい。
水彩画「東京湾夕景」(Sunset TokyoBay)
35×50cm / アルシュ ラフ 300g
(この絵は千葉の稲毛海岸駅近くのイオンマリンピア専門館2階、カルチャー教室の受付に飾ってあります。もしついでがあったらどうぞ見てみて下さい。)
0 件のコメント:
コメントを投稿
ブログの感想をどうぞお願いします。