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雨の公園 / Park in the rain

雨の公園 水彩画 / Park in the rain / Watercolor

関東も梅雨入り、ということで雨の公園を課題に描きました。

雨の上野公園
絵のもとになる写真はこれ。奥に向かって緩やかに下り坂です。1番左の人物と、右の観光客の集団は省略します。

雨の公園 簡単な鉛筆スケッチ
はじめに簡単なスケッチをします。傘をさしている女性をメインにして最初に描きます。その人物を基準に、その他の点景となる人物は立っている場所と頭の高さを決めていきます。この配置と大きさの関係をなるべく正確に合わせました。さもないと、やたら背の高い人や子供のように背の低い人ができてしまうので、慎重に。


雨の公園 最初のウォッシュ
全体を水で湿らせます。できるだけフワッとぼかすためには、紙の芯まで水を含ませることが大事。よく染みこむように5分ほど置きます。5分経ってもし紙が乾いていたら、塗った水の量が少なすぎ、たっぷりとまんべんなく水を塗ります。5分経って十分に水を吸い込んだら、もう一度表面に水を塗り、そのあと絵の具で描いていきます。
遠景の青く霞んだ木々を塗り、手前の木々の緑、青緑、黄緑を塗ります。ウェットインウェットなので絵の具はにじんでしまいますが、かまわずどんどん塗ります。また、木々の緑には紫も滲ませて深みをだしました。色を塗るときは1色で済まさずにもう1~2色にじませます。
道路にグレー、紫をにじませたら人物の暗い色を塗ってしまいます。水気の少ない筆に濃いめの絵の具を取り、なすりつけるように描くとほどよくにじみます。パ~っとにじむのは絵の具が薄いか、筆に水が多すぎるかのどちらかです。
最後に道路に水をポタッと落としてバックランを作ります。広がったバックラン同士がぶつかるように水を落として、なるべくきれいなムラができるようにしました。

雨の公園 人物を描き入れる
完全にかわいたのを確かめて、人物を描きました。傘は骨と骨の間の布をひとつおきに塗ると、自然に境目ができます。決して輪郭線を描いてはいけません。人物は絵の具で描くとどうしても頭が大きく胴体が長くなりがち、人物がかっこよく見えるように頭は思いきり小さく描いて下さい。

雨の公園 木々を描く
森の木々を描きます。木の部分を再び湿らせて、黒、ブルーグレー、黒っぽい緑を使い、木々の根元の暗い部分に色を置きます。筆先を絞るようにして絵の具をたらすと、たくさんの絵の具を画面に乗せることができます。水気の少ない筆に濃い絵の具を取り、木の幹や枝を描いていきます。幹は筆を根元まで下ろしてこすりつけるように描き、適度なぼかしを作りました。

雨の公園 水彩画 / Park in the rain / Watercolor
道路に紫、茶色、グレーを使って塗り、水たまりは塗り残します。筆を水平に素早く走らせ、平べったい塗り残しをいくつか作るのがコツ。乾いたら道路に写る人物の影(映り込み)や縁石の側の映り込みを描きました。縁石の側は、縁石に添って道路上にグレーの絵の具を一旦塗り、きれいな湿った筆で最初はタテに、次は横に、絵の具を吸い取ります。素早くやらないと乾いてしまうので大急ぎで。サインを入れたら完成。(この画像はスキャナで取り込んだので色合いが違っていますが、これが実物に近い色です)

雨の公園 道を平らにした作例
下り坂の道路が難しければこんな風に平らにしてしまってもOKです。縁石を直線にして道の消失点に水平に線を引き、点景の人物の頭をその線に合わせれば平らな道になります。水彩画を描く上で基本となる遠近法は、赤坂孝史さんの「描くがわかる! 水彩画ルールブック」にやさしく解説されていますので、ご一読をオススメします。

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自己紹介

自分の写真

水彩画家のくどうさとしです。
Satosh Kudo / Watercolor artist
千葉と東京で水彩教室
【日本透明水彩会】(JWS)会員
Member of Japan Watercolor Society