若い頃、銀行勤めと航空会社勤めの友人に休暇で行ったロサンゼルスの話を散々聞かされた。「散々」と書いたのは、行けないやっかみも入ってるからですョ。まあ、行けたかもしれないけれど、そこは広告業界、帰ってきたら席がなかったなんて事になりかねない。ちぇっと思いながら二人の話を聞いていました。
やれ、ナッツベリーファームがどうの、ハリウッド大通りが、サンタモニカが、どうだらこうだら……。 結局、後年訪れることになるので、彼らのことを悪くは言えませんけれど。
そんな彼らの話の中で、聞き慣れない、魔法の呪文のような言葉がありました。
「マリーナデルレイ」
何、それ、行ったことのない人間を寄せ付けないその響き。それでいて何だかひどく魅惑的な、エキゾチックな言葉。それが何だかわからないまま、響きだけが心に残ったのでした。もう40年近く前のことです。
マリーナデルレイは早い話がヨットハーバーです。世界最大とか。名前はスペイン語だそうで、だからこの言葉がエキゾチックに聞こえたのですね。今年ロサンゼルスに行ったとき、自転車を借りて立ち寄ってみました。
実際に行ってみると、でかいヨットハーバーに無数のヨットやボート、マリーナを眺めるレストランもあり、お洒落な観光スポットです。ボクのような貧乏人も何だか金持ちになったような気分に浸れます。もちろん錯覚ですけど。
行ってみれば魔法でも何でもないですけど、抜けるようなカリフォルニアの空と青い海が絵心をくすぐる。と言う訳で一枚描いてみました。
Gull / Marina Del Ray (Los Angeles)「カモメ / マリーナデルレイ」(ロサンゼルス)
Size : 35x50cm Waterford cold press 300g
ロサンゼルス、今では飛行機もリーズナブルで、特に身構えなくても気軽に行ける場所になりました。素敵な美術館もたくさんあります。ヨーロッパに飽きたらぜひ一度訪れてみて下さい。それではまた。
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